証に合った漢方が処方される

漢方医学では患者一人一人に応じて漢方薬が処方されるわけですが、その根拠になるのが証と呼ばれるものです。

証というのは体質や症状、心の状態などから患者の状態を総合的に判断した診断結果になります。

漢方薬はその人に合ったものでないと十分な効果を得ることが出来ず、副作用が出る可能性がありますので、その人に合った証によって処方される漢方薬が決まります。

このように証を判断することによって症状を治すことを弁証論治と言います。

同じ症状が出ている場合であっても自分が診断された証と他の人が診断された証が異なれば、処方される漢方薬が異なるのはむしろ当たり前のことです。

証の判断材料として使われるのが虚実というものです。

体力の充実度や病気に対する抵抗力の有無などを判断する材料として虚実があります。

体力が充実していて顔のつやがいい人のことを実証、体力が無く弱々しい感じの人のことを虚証と分けられます。

一見すると実証タイプのほうが健康そうに見えますが、実証の割合が高すぎるのもまた問題です。

一番理想とされるのは実証タイプと虚証タイプを併せ持つ中間証タイプです。

一方の方向に行きすぎるのはバランスを欠いています。

実証タイプは有害物により体の機能が阻害されていますので、まずは有害物を取り除く必要があります。

また、疲れをあまり感じないために無理をしやすい傾向にありますので、出来る限り休息をとるように努めます。

虚証タイプは本来の生命力が弱まって体の機能が低下していますので、生命力を高めるようにします。

疲れやすいことに問題があるわけですから、生命力を高めるように努めていくことが大事になってきます。

虚証と実証は一生同じと決まっているわけではない点に注意します。

証というのは環境の変化などによって変化することがあり、虚証の人が実証に変わったケースは十分にあり得ます。

一般的には都市を重ねるにつれて生命力などが低下することから、虚証になる人が多くなります。

《漢方のタイプをチェックする》

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