同病異治や異病同治という考え方

西洋医学では高血圧の人であれば高血圧に効く薬、糖尿病の人であれば糖尿病に効く薬というように、同じ症状の人がいれば同じような薬が与えられます。

この症状にはある薬を使えばいいということが縦割りである程度決まっているので、医師にとっても患者にとっても分かりやすいです。

それに対して、漢方医学というのは一人ひとりの体質や病気の状態をしっかりを見極めながら使って行く漢方薬を選んでいきます。

漢方薬は高血圧であればあの漢方薬というように対応させているわけではなく、患者のことをよく診察した上で選んでいくわけです。

いわばオーダーメイドの治療法で、自分に合った漢方薬を処方された時に治療効果が高まっていきます。

他の人に効果があったからと言って自分がそれで効果が出るかどうかはわからないので、しっかりと診察することが大切です。

漢方医学の考え方として同じ診断名でありながら違う漢方薬が処方される同病異治と違う診断名でありながら結果的に同じ漢方薬が処方される異病同治があります。

どちらにしても症状が出ている表面的なところを見て対処するのではなく、もっと根本的なところを見て対処していきます。

一つの現象にはさまざまな原因があるという風に考え、同じような症状であっても患者によって全然違う処方がされるわけです。

同じ胃痛であってもどういう体質や症状の原因などに注目してもらう漢方薬が違ってきます。

自分は効果があったからと言って、同じような症状をもつ他人に自分と同じような漢方薬を紹介しようとしても意味がないわけです。

これこそが同病異治の考え方です。

胃腸の働きが低下した場合ひどくなると低血圧や胃痛や消化不良、気管支炎などの症状が見えたりします。

西洋医学であれば低血圧用と胃痛用、消化不良用、気管支炎用それぞれに対して薬が処方されるわけですが、漢方医学ではこれらの症状の根本となるところに対して治療を行います。

このように付随する症状に対して同じような漢方薬を処方することを異病同治と言います。

《同病異治と異病同治 – 漢方薬のきぐすり.com》

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証に合った漢方が処方される

漢方医学では患者一人一人に応じて漢方薬が処方されるわけですが、その根拠になるのが証と呼ばれるものです。

証というのは体質や症状、心の状態などから患者の状態を総合的に判断した診断結果になります。

漢方薬はその人に合ったものでないと十分な効果を得ることが出来ず、副作用が出る可能性がありますので、その人に合った証によって処方される漢方薬が決まります。

このように証を判断することによって症状を治すことを弁証論治と言います。

同じ症状が出ている場合であっても自分が診断された証と他の人が診断された証が異なれば、処方される漢方薬が異なるのはむしろ当たり前のことです。

証の判断材料として使われるのが虚実というものです。

体力の充実度や病気に対する抵抗力の有無などを判断する材料として虚実があります。

体力が充実していて顔のつやがいい人のことを実証、体力が無く弱々しい感じの人のことを虚証と分けられます。

一見すると実証タイプのほうが健康そうに見えますが、実証の割合が高すぎるのもまた問題です。

一番理想とされるのは実証タイプと虚証タイプを併せ持つ中間証タイプです。

一方の方向に行きすぎるのはバランスを欠いています。

実証タイプは有害物により体の機能が阻害されていますので、まずは有害物を取り除く必要があります。

また、疲れをあまり感じないために無理をしやすい傾向にありますので、出来る限り休息をとるように努めます。

虚証タイプは本来の生命力が弱まって体の機能が低下していますので、生命力を高めるようにします。

疲れやすいことに問題があるわけですから、生命力を高めるように努めていくことが大事になってきます。

虚証と実証は一生同じと決まっているわけではない点に注意します。

証というのは環境の変化などによって変化することがあり、虚証の人が実証に変わったケースは十分にあり得ます。

一般的には都市を重ねるにつれて生命力などが低下することから、虚証になる人が多くなります。

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気血水のバランスを整える

漢方医学では気と血、水という3つのバランスを整えることにより健康に保たれています。

そのため、気血水のどれかが不足したり流れが滞ったりすると身体に不調が起きたりします。

気というのは体の働きに必要となるエネルギーのことで、体をしっかりと働かせて血液や水分の流れをスムーズにし、新陳代謝を促します。

血というのは血液によって全身に栄養分や酸素を運び、老廃物を回収します。

水というのは汗や尿、唾液など血液以外のすべての体液のことを指し、体に必要な水分のバランスを保ったりします。

診断の結果気のバランスが崩れている状態というのは、気が上がったままの状態である気逆や気が滞っている状態である気うつ、気が不足している状態である気虚の3つの場合が考えられます。

気というのは頭から末端にかけて下がっていくものですが、気が頭や上半身にずっと上がったままの状態である気逆であれば、頭痛やパニック発作、イライラ、動悸などが起こりやすいです。

気が滞っている気うつの状態というのは胸の苦しさや呼吸の苦しさ、抑うつ気分などの症状が起こりやすいです。

症状というのは気が滞っている部分に起こりやすいです。

気が不足している気虚の状態というのは過労やストレスなどにより気が消費しているため、気が不足しています。

その時には疲労感や倦怠感、日中の眠気、気力の低下、食欲不振などが起こりやすいです。

診断の結果血のバランスが崩れている状態というのは、血が滞っているお血と血が不足しやすい血虚の2つの場合があります。

お血の状態というのは血液がスムーズに流れずに停滞することによりどこかの痛みやしこり、黒ずみなどが起こりやすいです。

血虚の状態というのは血液の量が不足していることにより顔色が悪かったり、肌荒れなどの症状が起こりやすいです。

水のバランスが悪い時というのは滞っている水毒の状態で、体液の分布が不均衡な状態です。

関節の流れが悪い時には関節に痛みが生じたりしますし、腹部の流れが悪い時には消化不良や腹水が生じます。

《「気・血・水」体質チェック》

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